Wiiがまだ「レボリューション(仮)」と呼ばれていた頃、
いち早くスクリーンショットが公開されたのが、UBIの
FPS※ 「レッドスティール」でした。
※「FPS」=ファーストパーソンシューティング 主観視点のシューティングゲーム。
日本ではあまり人気がないですが、海外では人気のジャンル。
ヌンチャクスタイルでスティック移動、リモコンを銃に見立てて照準を動かすプレイ方法。
当時はまだWiiの具体的な遊び方が見えていなかったときでしたから、
Wiiならば
「FPS」が直感的に遊べるんだ!!っと新感覚のFPSの登場に狂喜していました。
が、しかしです。
その後、海外の雑誌やサイトの評価、発売直前のWii体験会の感想などを見ていくうちに段々と不安に苛まれるようになるのです。
「レッドスティール」の評価が芳しくないんです!!
それからWiiの発売日を向かえ、不安を覚えながらも本体と一緒に「レッドスティール」も購入したのでした。
実際プレイしてみると、、、
「あぁ、そうだね。」
発売前に見てきた雑誌の評価、サイトの評判どおりの感想でした。
一言で言えば
『微妙』。
期待していただけに肩透かしでした。
もともとFPSは操作が複雑なゲームです。
従来のコントローラーでは2本のスティックで移動と視点移動をコントロールしなければなりません。
Wiiならばもっと直感的に動かせるかとも思っていたのですが、そうでもなく、やはり操作には慣れが必要でした。
逆に慣れている分、従来のコントローラーでのスティック操作の方が楽かもしれません。
私は直ぐに慣れたほうですが、中にはその操作に慣れず投げ出す方もいらっしゃるようです。
「WiiはFPSに向いていないのかぁ。」
そう思っていましたが、、、
いやいや、それはどうも
早合点だったようです。
KONAMIからレッドスティールと同じくWii本体と同時発売されたゲームがあります。
「Elebits(エレビッツ)」です。
Wiiの同時発売は比較的充実していて任天堂タイトルだけでもおなかいっぱいな状態でしたから、サードのタイトルは「レッドスティール」しか買いませんでした。
「エレビッツ」は海外メディアやWii体験会でも評判が高かったのですが、発売日には眼中にありませんでした。
ジャンルも
「みつけてつかまえアクション」と表記されています。
なんじゃそりゃ?ですな。
すぐさま欲しいと思わせてくれるタイトルではなかったのです。
Wii発売からしばらく経って、そろそろ他のゲームも試してみたくなったころ、何気なく手に取ったのが「エレビッツ」でした。
「見つけて」「捕まえる」「アクションゲーム」でしょ。
特に期待していた訳では無く、なんとなく新しいらしいのでやってみようか。とそのくらいの気持ちでプレイを始めたのです、、、
確かに「見つけて」「捕まえる」「アクションゲーム」なんですけど、
この操作感は、、、
「FPSじゃん!!!!」
驚いたことに「レッドスティール」と全く同じ操作方法なんです。
つまり、ヌンチャクスタイルでスティック側で移動、リモコン側で視点移動と照準の操作。主観視点で敵を撃って捕まえる。
Cボタンで背伸び(「レッド〜」はジャンプ)Zボタンでしゃがみという操作まで一緒です。
「みつけてつかまえアクション」というジャンル名に騙されてはいけません。
「エレビッツ」は立派な
「FPS」です!
「レッドスティール」では常に“操作のしにくさ”を感じていたのですが、驚くべきことに「エレビッツ」では全く意識することなく最初から自由に動かせてしまいました。
もちろん、先に「レッドスティール」をやっていましたから操作方法自体に慣れていたこともあります。
でも、操作に「レッドスティール」ほどのストレスを感じることはありません。
WiiがFPSに向いていないわけじゃなかったのです。
単に「レッドスティール」の出来(操作性)が悪いだけのようです。
確かに「レッドスティール」は視点操作や照準の操作もワンテンポ遅れて動くような”もたつき”があります。
なんだか釣竿の先に取り付けたWiiリモコンを操作しているような、ダイレクト感の無いもどかしさを感じていたのです。
「敵を狙っている」というより必死に「照準を動かしている」ような感覚がありました。
「エレビッツ」にはそのような感覚がありません。
まさに「敵を狙っている」というダイレクト感を感じます。
FPSが好きでWiiで新たな感覚のFPSを期待していたけど「レッドスティール」で意気消沈したそこのあなた!!
(そんな人、極々少数なのかもしれませんが。)
ぜひ、「エレビッツ」を試してみて下さい。
WiiのFPSに未来を感じますよ。
ただ、唯一の問題は、、、
WiiでFPSがほとんど出ないことですが。